桜川の釣り

霞ヶ浦の、もうひとつの顔。

霞ヶ浦に流れ込む河川でありながら、桜川には漁業権が設定されています。つまり、湖では不要だった遊漁券が、ここでは必要になる。この違いを知らずに竿を出すと、意図せず規則違反になります。まずそこから押さえてください。

桜川はどんな釣り場か

ファミリー向け ★☆☆ 遊漁券必要 下流は足場が良い

アメリカナマズブラックバスやヘラブナを狙う人たちに人気の、霞ヶ浦水系の流入河川のひとつです。

霞ヶ浦本体とは異なり、桜川には漁業権が設定されているため遊漁券が必要です。あらかじめ釣具店で購入しておきましょう。

なぜ桜川では遊漁券が必要なのか

同じ水系でありながら扱いが分かれるのは、漁業法上の位置づけが違うためです。

霞ヶ浦・北浦は湖でありながら、漁業法上は内水面ではなく「海区」の指定を受けており、海と同じ漁業制度がとられています。海に遊漁券という仕組みがないのと同じ理由で、霞ヶ浦・北浦でも遊漁券は必要ありません。

一方、桜川は内水面にあたり、第5種共同漁業権が設定されています。この漁業権が設定された水域で対象魚を釣る場合には、遊漁料の支払い、つまり遊漁券の購入が必要になります。霞ヶ浦に流入する河川では、桜川のほかに小野川にも同じ漁業権が設定されています。

どこからが桜川の扱いになるのか

境界は茨城県の告示で明確に定められています。桜川については、土浦市蓮河原町地先および土浦市港町地先の桜川河口両岸に設置された、国土交通省の河川管理境界を示す標識、その中心線を結んだ線が境目です。

この線より湖側が霞ヶ浦(遊漁券不要)、川側が桜川(遊漁券必要)になります。河口付近で竿を出す場合は、自分がどちら側に立っているのかを意識してください。

当サイトでファミリー向け評価を「★1」としているのは、釣り場周辺にトイレが全くないことと、遊漁券のルールが初心者には複雑であるためです。釣果は十分に見込めますが、「設備の整った場所で安心して釣りたい」というご家族には、鹿島港魚釣園やミッドクリークの方を強くおすすめします。

設備とアクセス

アクセス:土浦市ほか(霞ヶ浦流入部〜上流)/ 地図を開く

桜川の設備情報
トイレ なし(一部、近隣にコンビニあり) 駐車場 要確認
足場 下流は比較的整備・上流は少ない 遊漁券 必要(釣具店で購入)

トイレと周辺のコンビニ

桜川の河川敷や釣り場周辺には、公衆トイレが設置されていません。土浦市内を流れる下流域であれば、車で数分の距離にコンビニエンスストア(セブンイレブン土浦城北町店など)が点在しています。子連れで行く場合は、到着前に必ずトイレを済ませ、「トイレに行きたくなったら早めに切り上げて移動する」という前提で動いてください。

駐車場について

釣り人専用の無料駐車場はほぼありません。下流域の河川敷には一部駐車可能なスペースや、河川敷のグラウンド利用者のためのスペースがありますが、大会等で専有されていることも多いです。無断駐車や迷惑駐車を避けるため、周辺の有料コインパーキングを利用して歩くのが最も確実でトラブルになりません。

遊漁券の購入場所

桜川の遊漁券は、土浦市内の大型釣具店(キャスティング土浦店など)や周辺の個人釣具店で購入できます。現場で監視員から直接購入すると「現場加算金」が上乗せされて割高になるため、必ず釣り場に向かう前に店舗に寄って事前購入してください。

下流と上流の違い

霞ヶ浦に近いエリアは足場が比較的整備されていますが、一般の人の利用も多いため、釣りをする際は周囲への配慮が必要です。上流に行くほど足場や入れる場所が少なくなるため、岸からの釣りよりもボートでの釣りが向いています。

下流(霞ヶ浦流入部付近)

土浦市街地を流れる河口付近から数キロの区間です。護岸がコンクリートで整備されており、足場が平らで子ども連れでも立ちやすいのが特徴です。霞ヶ浦本湖から魚が遡上してくるため魚影が濃く、アメリカナマズやコイがよく釣れます。ただし、堤防上は犬の散歩やジョギングをする人が絶えず通るため、キャスト時には必ず後方確認が必要です。

中流〜上流(つくば市・桜川市方面)

上流に向かうにつれて川幅が狭くなり、両岸がアシなどの植物に覆われた自然な地形に変わります。岸から水面に近づける「足場」が極端に少なくなるため、子ども連れの岸釣り(オカッパリ)には全く向きません。このエリアはブラックバスを狙うボートアングラーや、草を掻き分けて進むような上級者向けのフィールドになります。

子連れで桜川に行くのであれば、「下流の護岸整備されたエリア」一択になります。それ以外の場所は安全面からおすすめしません。

狙える魚

このほか、ヘラブナ狙いの方にも人気があります。

アメリカナマズやコイは、下流域で春から秋にかけてよく釣れます。エサの匂いに敏感なため、動物系の練り餌やイカの切り身などをブッコミ仕掛け(底に沈めて待つ釣り方)で狙うのが定番です。

季節別の狙い方

春(3〜5月)

霞ヶ浦本湖から、産卵のために大型の魚が桜川へ遡上してくるシーズンです。特に大雨が降って川の水が濁った直後は、アメリカナマズなどのエサを探す動きが非常に活発になります。ただし、春の雨は冷たく水温を急激に下げることもあるため、数日晴天が続いて水温が上がった日の午後が一番の狙い目です。

夏(6〜8月)

アメリカナマズの活性がピークになり、匂いの強いエサを放り込んでおけば昼夜問わずアタリが連発します。ただし川沿いは日陰が全くありません。子連れの場合は、気温が上がりきる前の早朝(日の出〜8時頃)か、夕涼みがてらの夕方(16時以降)の短時間に絞って釣行し、日中の暑い時間は絶対に避けてください。

秋(9〜11月)

水温が下がり始め、魚が冬を越すためにエサを荒食いする季節です。春と並んで非常に釣りやすく、気候も良いためファミリーフィッシングのベストシーズンと言えます。秋雨の後は川が増水しやすいため、大雨の翌日などは足場が水没している危険があります。雨の後は2〜3日空けて水位が落ち着いてから向かいましょう。

冬(12〜2月)

水温が一気に下がり、魚は水深のある場所やテトラの隙間に隠れて動かなくなります。アタリが極端に減るうえに、川沿いは遮るものがないため冷たい風が吹き抜けます。子ども連れでの釣行は非常に過酷なため、桜川での冬の釣りはおすすめしません。

子どもと行くときに確認すること

トイレがありません。

桜川の釣り場周辺にトイレはなく、近隣のコンビニに頼ることになります。子どもと行く場合は、到着前にトイレを済ませておくこと、滞在時間を短めに設定することを前提に計画してください。

持ち物チェックリスト

散歩・ジョギング利用者への配慮

下流の護岸エリアは、地元の方の散歩コースになっています。仕掛けを投げる(キャストする)前には必ず後ろを振り返り、人が通っていないか確認してください。また、通路いっぱいに荷物を広げたり、竿を横向きに置いたりすると通行の妨げになり、自転車が踏んでしまうなどのトラブルの元になります。荷物はコンパクトにまとめましょう。

切り上げどきの判断

トイレがない環境では、子どもの「トイレに行きたい」という一言が即撤収の合図になります。釣れていなくても2時間程度を一つの区切りとし、「お腹が空いたから帰ろうか」と早めに切り上げるのが、無理なく楽しむコツです。

注意点

桜川は漁業権が設定された水域のため、遊漁券が必要です。霞ヶ浦本体では不要なため、混同しないよう注意してください。

下流域は散歩やジョギングをする一般の利用者が多い区間です。キャストの際は必ず後方を確認し、通路に道具を広げないようにしてください。

増水時の危険性

河川は湖に比べて、雨が降った際の水位上昇が非常に早いという特徴があります。特に上流の山地で大雨が降ると、釣り場に雨が降っていなくても急激に増水し、足場が水没する危険があります。増水して川が茶色く濁り、流れが速くなっている時は絶対に近づかないでください。

私有地への立入禁止

中流から上流にかけては、川沿いが農地や私有地になっている場所が多くあります。「釣れそうだから」と勝手に立ち入ったり、農道に車を停めたりする行為は厳禁です。必ず公道から安全にアプローチできる場所を選んでください。

ヘラブナ釣り師への配慮

桜川には古くからヘラブナ釣りを親しむ常連の方が多くいます。ヘラブナ釣りは音や水面の波紋に非常に敏感な釣りのため、近くで大きな音を立てたり、すぐ横にルアーや仕掛けを投げ込むのはマナー違反です。先客がいる場合は十分に距離を取りましょう。

遊漁券の料金や規則は変更されることがあります。釣行前に漁業協同組合等の最新情報をご確認ください。茨城県の川や湖沼で釣りなどをするにはもあわせてご覧ください。

よくある失敗と対処

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