メバルとはどんな魚か 難易度:中

根や障害物の周りに潜む魚で、夜間や朝夕に活性が上がりやすい習性があります。いわゆる「根魚(ねうお/ロックフィッシュ)」の代表格です。
名前のとおり目が大きく、これは暗い場所で獲物を見つけるための構造です。夜に強い魚だという事実は、この目に表れています。
背びれのとげに注意
背びれとえらぶたに鋭いとげがあります。刺さると痛みが強く、傷口が腫れることもあります。釣り上げたら素手で握らず、フィッシュグリップかタオルを使ってください。お子さんには触らせず、針を外す作業は大人が行ってください。
テトラ帯には立ち入らない(重要)
メバルが釣れる場所は、危険な場所と重なります。
テトラポッドの隙間はメバルの絶好の住処ですが、同時にもっとも事故が起きやすい場所でもあります。表面は藻で覆われて非常に滑りやすく、隙間に落ちると大人でも自力では上がれません。
テトラで釣りをしている人を見かけても、真似をしないでください。その人が上手いのではなく、危険を受け入れているだけです。子どもと一緒なら、選択肢にすら入りません。
テトラに乗らずに狙う方法
幸い、メバルはテトラ帯だけの魚ではありません。次の場所でも狙えます。
- 舗装された堤防の際、足元の壁面
- 係留された船の周り(ロープに掛けないよう注意)
- 水中に沈んだ石積みの上(陸上から届く範囲)
- 常夜灯が照らす明暗の境目
足場の安全な場所から届く範囲だけを狙う。これで十分に成立します。
生態と居場所の考え方
動かない魚
アジのように回遊しません。気に入った隙間に居着き、そこから離れません。つまり、釣り人のほうが移動して探す釣りになります。
1つの穴で釣れなければ、次の穴。これを繰り返します。1か所で粘る意味がほとんどない魚です。
上を見ている
隙間から顔を出し、上を通る獲物を待ち伏せています。この習性が釣り方を決めます。
- 仕掛けは上から落とす——下から持ち上げるより自然
- 落としてすぐアタる——反応は落下中か着底直後に出やすい
- 反応がなければ即移動——いる魚は最初の数投で出る
暗い時間に出てくる
日中は隙間の奥に潜んでいますが、暗くなると外に出て活発に捕食します。夜釣りが有利な魚です。
ただし夜の水辺は子どもには危険なので、家族で行くなら夕まずめ(日没前後)までにしてください。この時間帯でも十分に反応が出ます。
3つの釣り方
穴釣り(もっとも簡単)
石積みの隙間(穴)に仕掛けを落として、そこに潜む魚を狙う釣り方です。探る範囲が狭いぶん、お子さんでもポイントが絞りやすいのが利点です。
投げる必要がなく、真下に落とすだけ。落として、着底したら少し持ち上げ、反応がなければ次の穴へ。動作が単純で、飽きにくい釣りです。
ブラクリ仕掛け
オモリと針が一体になったブラクリ仕掛けで、テトラの隙間や岩の間に落とし込んで狙います。根に潜むメバルを直接足元で釣れるため、堤防で有効です。
オモリと針が一体なので、狭い隙間でも絡みにくいのが特徴です。穴釣りとセットで使う仕掛けだと考えてください。
メバリング(ルアー)
軽いジグヘッドにワームを付けて狙うライトゲームです。障害物の際を丁寧に探るのがポイントです。
餌を使わないので手が汚れず、餌釣りに慣れた次のステップとして向いています。ただし軽い仕掛けを扱うため、風が強い日は難易度が上がります。最初の1回に選ぶ釣り方ではありません。
エサの選び方
餌には、イソメ(虫餌)のほか、オキアミや魚の切り身も使えます。
- イソメ
- 餌持ちが良く、穴釣りやブラクリで扱いやすい。迷ったらこれ。
- オキアミ
- 集魚力が高いが、柔らかく取れやすい。エサ取りが多い場所では消耗が早い。
- 魚の切り身
- もっとも餌持ちが良い。サバの切り身などが使われる。長時間の置き竿向き。
ブラクリを使用した穴釣りでは、餌持ちの良いイソメが扱いやすい選択肢です。狭い隙間に何度も落とすため、すぐ取れる餌だと手間ばかり増えます。
時間帯と季節
時間帯
日中よりも、朝まずめ・夕まずめ・夜間のほうが明確に有利です。日が高いうちは隙間の奥に潜んでいるため、目の前まで餌を届けないと食いません。
子どもと行くなら夕まずめが現実的です。暗くなる前に切り上げる前提で、日没の2時間前から始めてください。
季節
一般に、水温の下がる晩秋から春にかけてが狙いやすい季節とされます。夏場は水温が上がるため、深場に移動したり活性が落ちたりします。
ただし接岸の時期や活性は海域によって差があります。釣行前に釣具店や釣果情報で確認するのが確実です。
春(3〜5月)
産卵から回復した個体が活発に動く時期で、1年でも狙いやすい季節のひとつです。水温がまだ低く、日中でも反応が出ることがあります。
夏(6〜8月)
水温が上がるため深場へ移動したり、活性が落ちたりします。狙うなら夜間か、水深のある場所に限られます。この季節はアジやキスに切り替えるほうが現実的です。
秋(9〜11月)
水温が下がるにつれて岸際に戻ってきます。晩秋から釣りやすさが上がりはじめる、シーズンの入口にあたる時期です。
冬(12〜2月)
本番の季節です。産卵を控えた個体が接岸し、サイズも期待できます。ただし夜釣りが中心になり、風も冷たいため、子どもと行くには装備の準備が要ります。
上記は一般的な傾向です。接岸の時期や活性は年によって、また釣り場によって差があります。釣行前に釣具店や釣果情報で確認してください。
おすすめタックル
ブラクリ・穴釣り(スピニングタックル)
- ロッド
- 6フィート前後 Mクラス(短く硬めが扱いやすい)
- リール
- 2500〜3000番クラス
- ライン
- ナイロン12〜16ポンド
竿は短いほうが有利です。狭い隙間に真下へ落とすため、長い竿は取り回しが悪くなります。またラインを太くするのは、根ずれで切られるのを防ぐためです。細くしないでください。
メバリング(スピニングタックル)
- ロッド
- 7〜8フィート UL〜Lクラス
- リール
- 2000番クラス
- ライン
- ナイロン3〜5ポンド
こちらは軽い仕掛けを繊細に扱うための構成です。穴釣り用とは方向性が正反対なので、1本で兼用はできません。どちらか一方から始めてください。
あわせて必要なもの
- フィッシュグリップ——とげがあるため必須
- ブラクリ仕掛けの予備——根掛かりで失います。5個は持つ
- ヘッドライト——夕まずめ以降なら必須。手が塞がらないもの
よくある失敗と対処
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1つの穴で粘りすぎる。
メバルは居着きの魚なので、いれば最初の数投で反応します。出なければその穴にはいません。次へ移動してください。10か所落とすほうが、1か所で10分粘るより早い。
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ラインを細くして、根に切られる。
障害物の際を攻める釣りなので、細いラインは擦れて切れます。穴釣りなら12〜16ポンドを使ってください。
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とげで手を刺す。
背びれとえらぶたに鋭いとげがあります。素手で握らず、フィッシュグリップを使ってください。
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テトラに乗って滑る。
もっとも重大な失敗です。藻で覆われたテトラは想像以上に滑ります。隙間に落ちると自力では上がれません。乗らないでください。
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日中に行って、まったく釣れない。
日が高い時間は隙間の奥に潜んでいます。夕まずめに時間を合わせるだけで、同じ場所でも結果が変わります。
主に釣れる場所
このほか、大洗周辺の堤防でも狙えます。
子どもと行くなら鹿島港魚釣園です。転落防止柵があり、舗装された足場から足元を探れます。テトラに乗る必要がまったくないという点が、この魚では決定的な利点になります。
那珂湊でも狙えますが、良いポイントがテトラ帯に集中します。舗装された港内から届く範囲に限定してください。